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【阿見町】全員協議会レポート(2026年11月2日)——議題一覧と各解説

阿見町議会 全員協議会レポート 2026年11月2日 ふるさと納税・国保・下水道管(議場とマンホール・下水道管の断面・稲穂のイラスト)

 

どうもこんにちは!
阿見町議会議員の 筧田かけひだ 聡さとし です。

全員協議会に出席した阿見町議会議員・筧田聡が、執行部の説明と議員の質疑を住民向けにまとめました。

11月2日、阿見町議会の全員協議会が、臨時会の前と後の2回開かれました。全員協議会(全協)は、町が重要な案件を議員全員に説明し、議員が質疑や意見交換を行う場です。議決はしません。

議題は臨時会の前に1件、後に3件。ふるさと納税は伸びた分の使い道、国保と下水道管は、これからの暮らしに関わる話です。順にご紹介します。

 

臨時会の前

① ふるさと納税の寄附受入状況と補正予算(商工観光課)

今年度のふるさと納税は、9月末で5億3,456万円。当初の見込み(5億円)をすでに超え、年度末は9億5,000万円の見込みです。寄附の約78%は米の返礼品によるものでした。

  • これを受けて同じ日の臨時会で、寄附金を4億5,000万円増やして9億5,000万円とし、返礼品の業務委託料などの事業費を2億400万円増やす補正予算が可決されました
  • 議員から増える歳入の充当先を問う質問があり、町からは「今はほかの予算と混ざってしまう。基金をつくって積み立て、充当先をはっきりさせる方向で詰めている」という趣旨の説明がありました

寄附の伸びの中身と使い道は、こちらで詳しくまとめています。
→ 阿見町のふるさと納税は1年で4倍|次は使い道が見える番

 

臨時会の後

② 令和9年度 3か年実施計画(政策企画課)

令和9〜11年度の3年間で、総事業規模は約124億7,500万円。町の総合計画を実行に移すための、具体的な事業の計画です。

  • 4つの区分=子育て(31億800万円・22事業)、暮らし(2億8,100万円・10事業)、誇り・愛着(38億3,400万円・11事業)、社会情勢に応じた課題(52億5,200万円・10事業)
  • 大きいのは、公共下水道(汚水)の整備27億300万円(実穀地区工業団地や本郷・中根線)と、温水プールの整備26億6,500万円
  • 新しく始まる事業=JR荒川沖駅前広場の再編(令和9〜13年度)、家庭用防犯カメラの設置補助(費用の半分・上限2万5,000円)、高齢者の補聴器購入の補助(費用の半分・上限3万円)、民間フリースクール利用の補助、上長小池地区の県営土地改良(令和13年度から工事)など
  • 給食費の完全無償化は、国の臨時交付金が終わったあとも、中学校分を町の予算で続けると書かれています
  • ふるさと納税の寄附目標は、令和9年度6億円・10年度8億円・11年度10億円

③ 国民健康保険の財政状況(国保年金課)

阿見町の国保は、令和5年度から毎年約2億円の赤字が続き、繰越金は令和4年度の約9億2,000万円から、令和7年度には約3億3,000万円まで減りました。

  • 加入者は減り続け(令和7年度末8,795人)、1人当たりの医療費は増える傾向(令和7年度295,083円)
  • 町は赤字の原因として、令和4年度の税率引き下げ(単身世帯で実質2万4,000円の減税)と、新型コロナが5類に移ったあとの受診控えの解消を挙げています
  • 阿見町の国保税率は、県が示す標準の保険料率より低い水準です(所得割10.0%に対し標準11.9%、均等割4万5,600円に対し標準7万7,008円)
  • 国は国保税率を県内で統一する方針で、茨城県も今年度末までに目標の年を決めます。阿見町への激変緩和措置は廃止または見直しが予定され、資料では「更なる財政状況の悪化が懸念されます」としています

④ 阿見東部工業団地内の歩道陥没(上下水道課)

9月29日の全協で報告のあった歩道陥没は、下水道管の中で発生した硫化水素による腐食が原因と分かりました。管は平成18年の施工で約20年。法定耐用年数の50年(当日、資料の40年から訂正)より早く壊れたことになります。

  • 陥没箇所の上流のマンホールに2.1mの段差があり、硫化水素がたまりやすい形でした
  • 11月16日から12月上旬にかけて管を入れ替え、歩道を仮復旧します。費用が足りなければ補正予算を出す予定です
  • 質疑では、設計は国の補助事業として国の基準どおり(口径600mm以上の段差には副管を付ける)だったこと、根本的な対策として管路更生工事で腐食を防ぐ考えであること、近くの事業所の排水は今回の経路と関係ないことが説明されました
  • 今後の調査は全部で174か所を、管の大きいところから順に行う予定です。これまでは昭和の管を中心に調べてきましたが、20年で壊れた例が出たため、平成の管にもカメラ調査を広げるとの説明でした

おまけ|壊れていたのは「管の上半分」

資料の写真では、管の上側およそ半分が壊れていました。汚水に浸かっている下側ではなく、上側が傷むのは、下水道ではよく知られた現象です。汚水から出た硫化水素が管の上の空間にたまり、壁に付いた細菌の働きで硫酸に変わって、コンクリートを少しずつ溶かしていきます。

段差で汚水が落ちる場所は、かき混ぜられて硫化水素が出やすくなります。今回の2.1mの段差は、まさにその条件でした。

全員協議会そのものの説明と、これまでのレポート一覧は、こちらにまとめています。
→ 全員協議会(全協)とは——議会で何が話されているのか

全協で説明された案件について「もっと詳しく知りたい」「ここが心配だ」ということがあれば、気軽に声をお寄せください。次の全協や定例会で質問する材料になります。

ご意見・激励等ございましたら、気兼ねなくおっしゃってください!

ご覧いただきありがとうございました。
阿見町の筧田がお送りしました。

 

参考資料

  • 阿見町 産業建設部商工観光課「ふるさと納税の寄附受入状況および補正予算について」(全員協議会資料、2026年11月2日)
  • 阿見町 町長公室政策企画課「令和9年度3か年実施計画について」(全員協議会資料、2026年11月2日)
  • 阿見町 保健福祉部国保年金課「阿見町国民健康保険の財政状況について」(全員協議会資料、2026年11月2日)
  • 阿見町 産業建設部上下水道課「阿見東部工業団地内における歩道陥没について」(全員協議会資料、2026年11月2日)

 

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