どうもこんにちは!
阿見町議会議員の 筧田 聡 です。
先日、学校の体育館にエアコンが入る話を書きました。今日はその続きです。エアコンが入るまでの間、放課後に何が起きているか。
きっかけは、8月6日の阿見町子ども・子育て会議でした。委員として出席し、分厚い資料をめくっていて、ある一文で手が止まりました。
夏季の熱中症の恐れのある日に空調管理のできる部屋を借りられない場合は活動を中止した
放課後子ども教室の、昨年度の実績を書いた欄です。淡々とした一行ですが、意味は重い。暑さで体育館が使えず、代わりの部屋も確保できなければ、その日の放課後子ども教室はなくなる。その場では聞ききれなかったので、後日あらためて公表資料を読み、担当課にも確認しました。
放課後子ども教室とは何か
まず前提を短く。町内の小学校7校で行われている、全児童が対象の放課後の居場所づくり事業です。
- 平日の週1回、授業が終わってから午後4時15分まで
- 実施は6月から翌年2月まで、年間およそ30回
- 内容はドッジボール、サッカー、バドミントン、折り紙、紙工作など
- 参加費は傷害保険料の年1,000円程度
- 終了時は保護者のお迎えが必要
よく混同されるのですが、保護者の就労中に子どもを預かる「放課後児童クラブ(学童)」とは別の事業です。子ども教室のほうは、共働きかどうかに関係なく参加できます。
そして、ここが今回の話の起点になります。この事業は、専用の部屋を持っていません。募集案内にもこう書かれています。
学校の空き教室を借用しているため、開催日が変更となる場合があります
活動場所のメインは体育館と校庭です。教室を使うときは、その都度学校から借ります。つまりこの事業は、その日に使える部屋があるかどうかに、丸ごと左右されるのです。
昨年度、31回のうち10回が休みになっていた
担当課に確認したところ、昨年度(令和7年度)の状況が分かりました。
予定されていた31回のうち、実施できたのは21回。10回が休みです。休みになった日には、学校行事と重なった日、台風の日なども含まれます。そのなかで、暑さを理由とする休みは2〜3回とのことでした。
年に2〜3回と聞くと、少なく感じるかもしれません。ただ、その2〜3回は6月から7月の、いちばん暑い時期に集中します。そして今年度も、6月と7月に暑さによる中止が起きています。去年だけの話ではありません。
「体育館が使えない日」に何が起きるか
熱中症のおそれがある日は、冷房のない体育館での活動が難しくなります。町内の小学校の体育館には、まだ冷房がないためです(整備は始まっていますが、小学校で実際に夏に使えるのは、早い学校で2028年、遅い学校で2029年からです)。
そこで学校に相談して、冷房のある教室を使わせてもらえないかを探すことになります。ここで、学校ごとの部屋の事情が効いてきます。担当課から聞いた2つの例を挙げます。
あさひ小学校では、使える教室を確保できました。ただし全員が一度に入れる部屋ではないので、グループに分けて、この日はこのグループ、という形で運用しています。人数を絞ることで、活動そのものは続けられる。
阿見小学校では、その日に使える教室を確保できないことがありました。結果として、体育館が使えない日は中止になった、ということでした。
ここで誤解のないように書いておきたいのですが、学校が協力してくれないという話ではありません。担当課の説明でも、学校側は可能な限り協力してくれているとのことでした。空いている部屋があれば貸してくれる。ないものは貸せない。それだけのことです。
そして「空き教室」という言葉も、実際とは少し違います。児童数が減っているので教室は余っているのだろうと思いがちですが、実際には少人数指導の部屋、特別支援の教室、相談室、教材の保管場所として、たいてい何かに使われています。本当に空いている部屋は、思ったよりずっと少ない。
工夫が足りなかったのではありません。工夫の効く範囲が、その日に使える部屋の数で決まってしまうのです。
では、自分の子の学校はどうなのか
ここまで読んで、多くの方が気になるのはここだと思います。
担当課によると、今年度、暑さを理由に中止となったのは阿見小学校だけとのことでした。他の学校では、使える教室を借りたり人数を調整したりして、活動を続けられているそうです。
つまり、同じ町内でも、その日に使える部屋があるかどうかで、暑い日の過ごし方が変わるということです。
お子さんの学校の状況が気になる方は、私(筧田)に聞いてください。町に確認して、お答えします。連絡は記事の下部からどうぞ。町の窓口に直接聞く場合は、阿見町教育委員会 生涯学習課が担当です。
中止になるとき、保護者にはどう伝わるか
この事業は、終了時に保護者のお迎えが必要です。当日いきなり中止になったら、お迎えの予定が狂ってしまう。これが気になって確認しました。
中止の連絡は、前日までに来る運用になっています。当日の朝に「今日は中止です」とはしない。お迎えの都合を考えれば、当然の配慮だと思います。
判断は、町と、町から運営を任されている事業者が相談して行っています。気温や暑さ指数(WBGT。湿度や日射も加味した、熱中症のなりやすさを示す指標です)といった目安は持っているものの、その日の天候や会場の状況を見ながら決めているそうです。
私が思っていること
この事業は、専用の部屋を持たないまま、猛暑の時代を迎えました。設計が悪かったわけではありません。平成22年に始まったころの夏と、いまの夏が違うのです。
体育館の冷房が入れば、この問題の多くは解けます。ただ、小学校で最初に使えるようになる夏が2028年、遅い学校は2029年。冷房のない夏が、学校によってあと1回か2回残っています。
その間にできることとして、私は「見通しを伝えること」が大事だと考えています。暑い日には中止や人数調整があること。連絡は前日までに来ること。そして、うちの学校の体育館はいつごろから涼しくなるのか。
これは部屋の代わりにはなりません。けれど、不安の多くは、暑さそのものよりも「その日どうなるか分からない」「いつまで続くのか分からない」というところから来ているのではないでしょうか。だとすれば、見通しを示すだけでも、受け止めはずいぶん変わるはずです。
暑さは変えられません。見通しは示せます。放課後の居場所が、暑い日にこそ開いている——そういう夏に向けて、確認と提案を続けていきます。
おまけ|「空き教室」は、名前ほど空いていない
この記事を書きながら、いちばん頭に残ったのが「空き教室」という言葉でした。空いていると書いてあるのに、空いていない。少人数指導に、特別支援に、相談室に、教材の置き場に——学校はすでにフル稼働しています。
言葉が実態に追いついていないだけなのですが、その一語の差が、暑い日に子どもが体育館にいられるかどうかを分けている。言葉を実態に合わせて訳し直すのも、議員の仕事だと思っています。
お子さんが放課後子ども教室に参加されている方で、「この日は中止になって困った」「こう連絡してもらえると助かる」といったご経験があれば、ぜひ教えてください。
ご意見・激励等ございましたら、気兼ねなくおっしゃってください!
ご覧いただきありがとうございました。
阿見町の筧田がお送りしました。
※本記事の実施回数・対応状況は、2026年8月時点で町へ確認した内容です。
参考資料
- 阿見町子ども・子育て会議 資料2「令和7年度取組結果・令和8年度取組目標」(中止の記載と実施回数の根拠)※URLなし・配付資料
- 阿見町「令和8年度『放課後子ども教室』参加児童の募集」(事業の実施要領・空き教室借用の記載の根拠)
- 阿見町「【令和8年度】放課後子ども教室入会のご案内」(事業概要・学童との違いの根拠)
- 阿見町「令和8年度 放課後児童クラブ 入会のしおり」(学童の事業目的・対象の根拠)
- 学校の体育館にエアコンが入ります|お子さんの学校はいつから使えるのか(体育館空調の整備時期の根拠)
- 阿見町教育委員会 生涯学習課への聞き取り(2026年8月/休みの内訳・学校別の対応の根拠)


















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