どうもこんにちは! 阿見町議会議員の 筧田 聡 です。
「体育館のエアコン、早く整備してほしい」
放課後、子どもたちにバスケットボールを教えている方から、こう言われました。夏の体育館の空気を思い出してみてください。外より暑くて、風が止まっている。あの中で、子どもたちは走っています。
それで調べてみたら——阿見町は、もう動いていました。町立小中学校10校すべての体育館にエアコンを整備する事業が、2026年度(令和8年度)から始まっています。3か年の計画で、初年度は中学校からです。
ただ、ここからが今日の本題です。調べていくうちに、整備する年度と、夏に使えるようになる年がずれることが分かりました。取り違えると、「来年の夏には涼しくなると思っていたのに」という話になってしまう。ここを整理してお伝えするのが、この記事の役目です。
お子さんの学校は、いつの夏から使えるか
見通しが立っている学校では、早い学校で2027年の夏、遅い学校で2029年の夏からです。朝日中学校だけは、入札の手続き中のため、まだ決まっていません。
| 学校 | 使えるようになる夏 | 整備する年度 |
|---|---|---|
| 阿見中学校 | 2027年の夏から | 2026年度(令和8年度) |
| 竹来中学校 | 2027年の夏から | 2026年度(令和8年度) |
| 朝日中学校 | 未定(入札手続き中) | 2026年度(令和8年度) |
| 阿見小学校 | 2028年の夏から | 2027年度(令和9年度) |
| 阿見第一小学校 | 2028年の夏から | 2027年度(令和9年度) |
| 本郷小学校 | 2028年の夏から | 2027年度(令和9年度) |
| あさひ小学校 | 2028年の夏から | 2027年度(令和9年度) |
| 君原小学校 | 2029年の夏から | 2028年度(令和10年度) |
| 舟島小学校 | 2029年の夏から | 2028年度(令和10年度) |
| 阿見第二小学校 | 2029年の夏から | 2028年度(令和10年度) |
※いずれも見込みです。工事や契約の進み具合により変わることがあります(2026年8月時点)。 ※ここでいう「使えるようになる夏」は、工事が終わり、学校で使える状態になる時期を指します。部活動や一般開放での使い方は、これから決まります。
教育委員会への聞き取りによると、阿見中学校と竹来中学校は入札が終わり、2026年度末(2027年3月ごろ)までに工事が完了する見込みです。この2校は2027年の夏から使える見込みです。
朝日中学校は入札の手続き中のため、工事の完了時期と使用開始の時期が、現時点では決まっていません。分かり次第お伝えします。
表の読み方はひとつだけ覚えてください。整備する年度の夏には、まだ間に合いません。
なぜ「整備する年度」と「使える夏」がずれるのか
私も最初、ここで一度立ち止まりました。時系列にすると、こうなります。
2027年度=2027年4月〜2028年3月 → その年度の夏(2027年7〜8月)はまだ工事中 → 完成は2028年3月ごろ → 最初に使える夏は2028年
学校の年度は4月に始まって3月に終わります。今回の計画では工事が年度の後半に集中するため、完成は年度末の見込み。ところが夏は、年度の前半にやってくる。だから、令和9年度に整備と聞くと2027年の夏から使えるように感じますが、実際に使えるのは次の2028年の夏になります。
1年ずれる。たったそれだけのことですが、期待して迎える夏が違ってしまうので、先にお伝えしておきたかったのです。
なぜ今、3か年で整備するのか
整備が動き出した最大の理由は、お金の条件が変わったことです。
町長は町議会で、おおむね次のように説明しています。8年ほど前に一度試算したところ10億円を超えた。体育館は避難所でもあるので必要性は分かっているが、その金額では手が出ない。国の補助制度ができた段階で一斉に整備したい——と。
そして実際に、国の制度ができました。財源の内訳はこうです。
- 全10校の総事業費は約5億5,000万円
- このうち国の交付金が原則2分の1
- 残る町の負担分には地方債(町の借り入れ)を活用でき、その返済額の一部が後年度の地方交付税で措置される
- 制度が予定どおり適用された場合、町の実質的な負担は事業費のおよそ4分の1まで下がる見込み
なお、8年前の10億円超と今回の約5億5,000万円は、設備の仕様や積算の条件が異なる可能性があるため、単純には比べられません。それでも、国の制度によって町の負担を抑えられる条件が整ったことは確かです。
財政の面では、制度を活用して一斉に整備する判断に合理性はあったと考えています。一方で、その間の夏を、子どもたちが冷房のない体育館で過ごしてきたことも事実です。ここは分けて考えたいところです。
それまでの夏はどうしているか
現状、体育館に冷房はありません。代わりに、次のような対応が取られています。
暑さ指数(WBGT)を測っています。全校の体育館にセンサーがあり、指数に応じて運動を制限します。「厳重警戒」で激しい運動を中止、「危険」で運動は原則中止。一定の暑さになると、体育館での運動を制限・中止する運用です。
スポットクーラーも各校に配置されています。ただし町は、「体育館の広さで使用するには効果が薄い」という現場の声があると説明しています。局所的に体を冷やす機器であって、体育館全体の室温を下げる設備ではありません。
ここで、調べていて「なるほど」と思ったことをひとつ。国や県の調査では、持ち運べるスポットクーラーも「空調設置あり」に含まれる扱いなのです。そのため、統計上の設置状況と、体育館全体を冷房できる設備の整備状況には差が出ます。町の計画書にも「町立小中学校の屋内運動場の空調は未整備」と書かれています。数字が間違っているのではなく、数えている対象が違う——統計を読むとき、私自身も肝に銘じたい教訓でした。
「エアコンが入る」=「いつでも使える」ではありません
2026年8月に町へ確認したところ、次の3点は今後の検討事項とのことでした。
- どの場面で使えるか——授業、部活動、学校行事、夜間・休日の一般開放などで、それぞれどう扱うか
- 料金がかかるか——町民体育館では施設の使用料とは別に空調料金の仕組みがありますが、学校体育館の一般開放でどうするかは別途の検討課題です。町も「まだ結論を出していない。利用者の負担にならないよう検討する」という段階です
- 熱源と非常時の対応——今後整備する学校の熱源(電気・ガスなど)は設計段階で検討中です。体育館は避難所でもあるため、非常用電源も含めて、停電時に空調をどう確保するかも課題になります
スポーツ少年団や社会体育で体育館を使っている方にとっては、ここがいちばん気になるところではないでしょうか。設備が入ったあと、どの場面で使えるのか。ここが決まって、はじめて「エアコンが入った」と言えます。
今後確認していくこと
ひとつは、周知の仕方です。町には、「整備する年度」だけでなく、「何年の夏から使える見込みか」を学校別に伝えてほしいと考えています。ここが曖昧なままだと、2027年の夏に涼しくなると受け止めた保護者が、そうでないと知って落胆することになります。楽しみに待つ時間まで奪う必要はないはずです。
もうひとつは、運用のルールです。授業、部活動、スポーツ少年団、夜間・休日の一般開放、避難所として開設したとき。学校運営や費用負担との調整は必要ですが、必要な場面で使える運用になるかを確認していきます。
エアコンが入るまでの間も、体育館の暑さへの対応は必要です。冒頭の「早く整備してほしい」という声を、こうした確認と提案の形で町へ届けていきます。2027年の夏、阿見中と竹来中の体育館に初めて涼しい風が吹く。その日を楽しみにしつつ、それまでの夏から目を離さずにいます。
おまけ|体育館は「屋内運動場」
行政の書類では、体育館は「屋内運動場」と呼ばれています。今回の資料を読みながら、頭の中で何度「=体育館のことです」と変換したか分かりません。かたい呼び名の向こうに、子どもたちの汗があります。翻訳するのも議員の仕事だと思って、これからも書いていきます。
「暑さで活動を中止したことがある」「スポットクーラーでは足りない」「夜間開放でも空調を使いたい」——こうしたご経験があれば、利用している時間帯とあわせて教えてください。お子さんのお名前などは不要です。
ご覧いただきありがとうございました。 阿見町の筧田がお送りしました。
※本記事の工事・入札の状況は、2026年8月時点で町へ確認した内容です。使用開始の時期は、工事・契約・試運転などの進み具合により変わることがあります。朝日中学校の入札結果や各校の完成時期が分かり次第、お伝えします。
















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