どうもこんにちは!
阿見町議会議員の 筧田 聡 です。
阿見町のふるさと納税は、令和7年度に3億7,726万円。前の年度の8,850万円から約4.3倍に増えました(総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果」2026年7月31日公表)。全国の順位も1,251位から721位へ上がっています。今年度はさらに勢いが増し、9月末の時点で5億3,456万円と、半年で昨年度の1年分を超えました。
阿見町議会議員・筧田聡が、2026年11月2日の全員協議会に出席し、示された資料と総務省の調査をもとにまとめました。資料にあった「年度末見込み 9億5,000万円」の一行を見て、どこから来て、どこへ向かうお金なのかを確かめたくなった、というお話です。
伸びを引っ張ったのは米|寄附の78%が米の返礼品
全員協議会の資料によると、今年度9月末までの寄附5億3,456万円のうち、4億1,698万円が米の返礼品に係る寄附でした。割合にすると約78%です。
昨年度の同じ時期、米の寄附は3,537万円でした。半年同士で比べると約11.8倍。新米の季節を迎えるたびに、阿見から全国の食卓へ米が送り出されている計算です。
寄附が当初の見込み(5億円)を上回って推移していることから、同じ日に開かれた臨時会で、寄附の見込みを9億5,000万円に引き上げる補正予算が可決されました。
1万円の寄附で、町が使えるのは約5,500円
ふるさと納税は、集めた額がそのまま町の財源になるわけではありません。返礼品の調達や送料、ポータルサイトへの手数料などがかかります。
総務省の調査で、阿見町の令和7年度の「募集に要した費用」は1億6,896万円。受入額の44.8%でした。大きいのは返礼品の調達(22.6%)と事務(14.1%)です。国が定める上限=返礼品の調達は3割、費用の合計は5割の内側に収まっています。
裏返すと、1万円の寄附のうち、町が使えるのは約5,500円(55.2%)です。
国はこの「自治体が使える割合」を段階的に引き上げます。令和8年度の税制改正で、令和8年の指定は52.5%、9年は55%、10年は57.5%、11年は60%と上げていく方針が示されました。集め方の工夫が、そのまま使えるお金の厚みになっていきます。
出ていく分は1億4,233万円|差し引きでは入りが上回る
ふるさと納税には、もう一つの面があります。阿見町に住む人がほかの自治体へ寄附すると、その分、住民税が減ります。
総務省の調査では、令和7年中に阿見町の住民3,707人が、ほかの自治体へ2億9,160万円を寄附しました。これにより令和8年度の住民税から2億3,721万円が控除され、そのうち町に入るはずだった分は1億4,233万円です。
町が使える2億830万円と、町から出ていく1億4,233万円を並べると、差し引き約6,600万円のプラスです。集計の区切り(受入は年度、控除は前年1〜12月の寄附)が違うので目安ですが、入ってくる側が出ていく側を上回っています。
いちばん多い使い道は「町にお任せ」|だから見える化が要る
阿見町では、寄附する人が使い道の分野や事業を選べます。令和7年度の分野ごとの内訳(計3億6,722万円)で最も多かったのは「分野を指定しない」の1億3,945万円で、全体の約38%でした。次が人材育成基金や予科練平和記念館整備管理基金などの基金(5,877万円)、まちづくり・市民活動(4,829万円)と続きます。
「指定しない」は、使い道を町に任せてくれた寄附です。任されたお金ほど、何に使ったかが見えることが信頼の土台になります。
全員協議会でも、議員から「増える歳入の充当先はどうなっているのか」という質問がありました。町の説明の要旨は次のとおりです。
- 現状は、ほかの予算と混ざってしまう状況にある
- 解消のため、基金をつくっていったん積み立て、充当先をはっきりさせる方向で詰めている
町はすでに、受入額の実績と活用状況をホームページで公表しています(総務省の調査への回答)。基金ができれば、寄附がどの事業になったかを一本の線でたどれるようになります。
9億5,000万円を、何に変えるか
寄附した人が町のホームページを開くと、自分の1万円が、若い人の奨学金や予科練平和記念館の手入れの一部になったと分かる。米の力で集まったお金が、町の誰かの「やってみよう」に変わっていく。そんな一枚の絵が、基金の先に見えています。
基金の条例が議会に出てきたら、使い道の区分と公表の仕方を確認します。
11月2日の全員協議会のほかの議題(3か年実施計画・国保・歩道陥没)は、こちらにまとめています。
→ 【阿見町】全員協議会レポート(2026年11月2日)
あなたなら、阿見町へのふるさと納税を何に使ってほしいですか?
ご意見・激励等ございましたら、気兼ねなくおっしゃってください!
ご覧いただきありがとうございました。
阿見町の筧田がお送りしました。
参考資料
- 総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和8年度実施)」(全国の状況・返礼品3割と費用5割の上限・寄附金活用可能額の段階的な引き上げ)
- 総務省「各自治体の令和7年度受入額等」(阿見町の受入額・募集に要した費用・分野別の受入額)
- 総務省「各自治体のふるさと納税受入額及び受入件数(平成20年度~令和7年度)」(令和6年度の受入額)
- 総務省「各自治体の令和8年度課税における住民税控除額等」(阿見町の住民の寄附と住民税控除額)
- Local Opendata「阿見町 ふるさと納税金額ランキング」(全国順位の推移)
- 阿見町 産業建設部商工観光課「ふるさと納税の寄附受入状況および補正予算について」(全員協議会資料、2026年11月2日)



















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