皆さん、どうもこんにちは! 阿見町議会議員で起業茶屋®主催の 筧田 聡(かけひだ さとし)です!
2026年8月7日、FM84.2ラヂオつくば『Wh@tTsukuba!』に出演しました。パーソナリティは江田麻由子さん。テーマは「地域で活動する人×AI」です!
編集して要約するより、そのままお読みいただいたほうが伝わると思ったので、全文を掲載します。ぜひ最後までお付き合いください!
江田:時刻は23分になろうとしております。お聴きの放送はFM84.2ラジオつくばです。隣のスタジオから生放送でお送りしておりますマットつくば。金曜日のお相手は私、江田麻由子です。ここからパーソナルインタビューのコーナーです。本日最後のゲストのご紹介です。この方は話すのに慣れていらっしゃいますので、話すのが仕事と言っても過言ではない方です。お願いします。
「生成AIを地域の現場に実践配備する」
筧田:阿見町で議員をしております、筧田聡です。もう一つの顔は、生成AIを地域の現場に実践配備する仕事をしております。企業支援とAIと議員の仕事を一生懸命やっているところです。よろしくお願いします。
江田:よろしくお願いします。早速ですが、生成AIの実践配備とはどういうことですか?
筧田:起業茶屋という会を開いていて、地域のコミュニティとして今年の9月で10年目を迎えます。今結構熱心に取り組んでいるんですが、その10年記念に向けて、どこへ行っても出てくるネタがAIなんです。地域の起業家や活動する人、挑戦者は、地域や小さな事業体であるほどAIがすごく効いてくると実感しています。皆がその話をしたがっていると体感しているので、今月8月22日の夜、まつりつくばと同じ日ですが、北千住で「起業茶屋AIテーブル」というものを行います。今日はそういった話をしていければと思っています。
江田:地域のコミュニティでAIの話をするというのは、皆さんが実際にAIに触っているということですね。聴いている方へ起業茶屋の説明と、そこでAIテーブルをどう考えているのか教えていただけますか?
起業茶屋、10年目。延べ3,700名
筧田:起業茶屋は10年前から開催しています。1回目はつくばでしたが、その後私の実家がひたち野うしく周辺で、仕事の拠点も北千住だったので、北千住からひたち野うしくの間の常磐線沿線で展開してきた会になります。延べ参加者数を計算したら3700名になっていました。
江田:すごいですね。
筧田:実は6月19日から久しぶりに5回連続で開催したんです。
江田:連日ですか?
筧田:毎週ですね。開催した結果、この間に60名以上の方が来てくださり、新しい方も24名来ていただきました。非常に今熱いです。2024年の4月に阿見町の議員に当選し、それから2年間は議員の仕事をしっかりしていこうと思い、開催回数が四半期に1回ほどのペースに落ちていました。それを今回、改めて元の週1回のペースに戻そうと試みたわけです。
江田:四半期に1回から、月1回や隔週といった間のペースを飛ばして一気に毎週になったのですね。
筧田:とりあえず1ヶ月ほどやってみて非常に感触が良かったのですが、その中ではAIの話がほとんどだったように思います。
江田:AIを活用している人と、活用したいという人、どちらが多いですか?
筧田:活用している人は、もっとどんな風にやれば活用できるか、すでに活用実態があるのでどう展開していけばいいかという話が上がります。活用されていない方は、どう活用したらいいかわからないとか、そもそもAIは不安材料だといった話から入ります。そうすると、こんな風に使ったらいいんじゃないかという活用法の話や、不安に対して世の中こうなっていくんじゃないかという想定の話がたくさん出て、時間が過ぎていく感じです。
江田:私自身、AIを完全に活用しているというより、調べ物や要約などごく一部での活用に留まっている状態です。本当の意味での使い方や自分がどう使いたいかが分かっていく方が、広がりやすいし楽になれる、次の広がりが作れる可能性はあると思っています。これからもっとどう活用していくか、どういうことまでできているのか。表やプレゼン資料を作るのは分かりますが、それ以外の元の部分が分からないとどう使うかが分かりません。実際、筧田さんは使っていていかがですか?
全部フォルダ化して、AIに読ませる
筧田:私は情報のほとんどをまずフォルダ化しています。自分の立場が政治家、実務家、投資家、観光ガイドなど色々ありますが、それぞれフォルダを作っておきます。自分はこれらすべてでどんなブランディングをしていけばいいのかを整理し、思いをしっかり持った上で、すべての行動を統合していけるというのが一番上の部分の話です。そこから各フォルダの中でどんな活動をするのかを整理するためにAIを使っています。自分が許される範囲のデータはすべて入れています。そのため、お客様にも必ず確認をしてどこまで入れていいのかを決めています。意外と行政資料は基本的に公開されるものなので、AIで活用していいと思っています。
江田:行政とはすごく相性がいいのですね。
筧田:それとは別に、お客様に許可を取ってデータを入れられるのであれば、より確からしい回答が出てきます。特に士業をされている人は、タスクスライスと言うのですが、ほとんどのタスクがAIに代替できます。自分はアイデアを出したり、最後の確定を行ったりする時間に充てられるようになります。
江田:言っていることがだんだんイメージできました。何をトップに置いてフォルダ化し、その下に分けていくかという線引きの説明で、図としてイメージが出来上がりました。実際に使っている筧田さんとしては、それによってどう便利になり、どう広がったのでしょうか?
頭が、常に軽い
筧田:今までと違って情報の漏れがなくなりました。頭が常に軽い状態になっています。先日、大学の授業で「学生はAIの時代にどう向き合っていくか」というテーマで話をしたのですが、とにかく世の中に溢れている雑用的な仕事を取りに行けと伝えました。自分で集めろということです。そうすることで人の役に立てる人間になり、経験も増え、信頼も得られます。簡単な雑用を引き受け、瞬発的に処理する癖ができてきます。無駄に悩む時間が減り、頭がクリアになりながら色々な仕事を捌けるようになります。今まで観光ガイドの仕事で色々な企画書やチラシの作成を頼まれていましたが、全部AIに投げれば一瞬で捌けます。そうすると自分のところにすべての情報が集まり、勘所が掴めるようになってきます。そういったポジションを築くことが、今の大学生にもできるのではないでしょうか。
江田:本当の意味での人工知能ですね。自分の志や感覚的な部分は自分の本体にありますが、外に出せる部分はゴールや考え枠を明確にして、AIにすべて任せることができるということですね。
筧田:概ねできます。やはり最後のセンスに関わる部分は人間が押さえなければいけません。
江田:筧田さんは元々リアクションが早い方ですが、さらにものすごい速さになっていますよね。ボタンを一つ押すとその後「じゃあこうですね」と繋がりが見えていて、フォルダの振り分け、つまり頭の中の二進法がガーッと自動で動いている状態が見えるような感覚です。
筧田:頭の中も同じような作りになってきています。一瞬で「この話はこういけばうまくいくな」とピンと分かる感覚が、昔よりも長けてきている気がします。
江田:細かい二進法の処理が頭の中で自動化されているのがこちらからも見えます。ボタンを一つ押すと筧田さんの中のルートが決まり、そこに私の立場などの要素が入るとまた計算されて落とし所が見つかる。その処理の早さがリアクションからもよく分かるようになりました。
言葉が流れ続ける頭と、AI
筧田:話していて思い浮かんだのですが、私のビジネスの相方はイメージで物事を捉えるので、イメージが成り立つかを直感的に絵で把握し、物事を高速で進める能力を持っています。ただ、そこには言語化されていない部分が多く、本人にしか分からない、現場で再現できないこともあります。一方で、私は元々言葉の羅列がずっと頭の中を流れ続けているタイプです。高負荷なので基本的に脳が疲れている状態でした。しかし、AIによって情報が整理され、言葉を流さなくていい時間が増えたおかげで、何か起こった時の反射的な言葉の処理、二進法での計算の動きが、今までとは桁違いにクリアに行えるようになったと実感しています。
江田:相方さんには昔よく出演していただいていましたが、イメージで捉えつつも、脳内はかなり合理化されていると感じていました。筧田さんの方は、二進法で考える要素の数、人間の数も含めて対象とする処理数が相当多いのだと思います。
筧田:そうなんですよね。
江田:最近テレビでも言っていたのですが、いかに脳の中に余計なタスクを残さないでおくかが重要です。パソコンの画面をいっぱい開けている状態にすると、当然処理速度は遅くなり一度に情報処理ができなくなります。脳の中に情報を残さないことが、処理速度を速くすることに繋がります。実はカウンセリングも同じで、面談する私は余情報を外に出しておくことで、目の前の面談だけに集中でき、余計なものに引っ張られなくなります。脇に置くことはとても大事です。筧田さんがおっしゃっていることも同じですよね。脳のリソースを目の前の課題やクリエイティブなことに全集中できる状態にして、処理されたものはすべてフォルダに格納していくという理解でよろしいですか?
筧田:今まで頭のテーブルに色々な情報が出しっぱなしになっていた状態から、やっと格納できるようになった感覚です。10年間、無駄な処理能力を鍛えてしまっていたのかもしれません。
江田:でもその間に派生するものもありますし、整理された情報をコラボレーションさせる組み合わせやバランスも生まれますよね。すべての組み合わせができますよね。
筧田:現場では政治家と事業者、観光ガイドと政治家など様々な役割の重なりがあります。役割が溶け合っている部分も、よりクリアにしておきたいです。淀んでいる状態も嫌いではありませんが、センスが働く状態にするには綺麗に整理しておいた方がいいと最近はずっと思っています。私は常に情報を整えていたい人間なんです。大学を卒業した頃からずっとそうです。中学、高校、大学1年生からずっと日記を書いていました。整っていないとダメな性分なんです。それがまさか今回のAIでどんぴしゃでハマりました。
江田:整えてすっきりした状態にするのにAIが役立っているのですね。今聞いていて思ったのですが、私は最近整理収納アドバイザーの1級を取ったんです。資格が取りたかったというより、整理収納のスキルと考え方を知りたかったからです。何を捨てるかの分岐点は、コーチングやカウンセリングとかなり被る部分があります。自分の未来の作り方、過去の振り返り、そして情報をどう納めていくか。筧田さんがおっしゃっていた「脳の中をすっきりさせたい」「どこに何を納め、どう分類するか」というのも同じことなのだと思います。
筧田:これは情報の整理という訓練だと思います。今までは自分で訓練しなければできなかったことで、私は10年間頑張ってきましたが、AIのおかげで今までと段違いの整理ができるようになりました。
江田:情報の格納や整理の仕方ですね。脳みそに対して外付けのハードディスクができたということですね。それがAIというわけですね。人それぞれのAIの使い方があります。リスナーの笹さんのようにイラストなどクリエイティブな分野で使う人もいますし、自分の脳や作業のどの部分をAIに任せるか、それが自分なりのAIの使い方になりますね。
エクセル10年、Notion3年、そしてAI
筧田:私はたまたま言語処理を頭の中で行ってきたタイプで、言葉で成り立つかどうかの判断が強い人間でした。そもそもこの10年間、ずっとエクセルに情報をまとめていたんです。国の仕組みと同じで、健康なら厚生労働省、法律なら法務省のように、法律、健康、経済の話などをエクセルでまとめ続けてきました。エクセルにすることで階層を作れました。それが二進法での思考に繋がっています。その後、ここ3年ほどはNotionというデータベースツールに情報を移管していました。今回、AIに今までのすべての情報を読み込ませたところ、劇的に良くなりました。
江田:読み込ませたらどのように良くなりましたか?
筧田:今までは情報をただ貯めて積み上げていく感じでした。時間がある時に整理して、自分はこれが言いたいんだと言葉を見つけていたのですが、AIを使うと一瞬で「自分はこういうことが言いたかったんだ」「こういうものに惹かれていたんだ」と整理され、テーマごとに可視化できるようになりました。情報の呼び出しもできるようになったので、自分が貯めてきた言葉からコンサルティングにうまく繋げることが実現できるようになってきました。
江田:私はそこまで使っていないのですが、少し引っかかる点があります。使い方は私たち次第と言いますが、AIの向こう側には無限に広がるデータベースがあります。無意識のうちに、そのデータベースが持つかすかな方向性に引っ張られる可能性があるのではないかということです。自分の言葉や蓄積した情報を投げているからこそ、自分の思考のように見えてしまうのではないかと。使っていて、ここは気をつけないといけないと感じることはありますか?
AIを疑う仕組みごと、使う
筧田:私が現在使っているのはClaudeという生成AIです。AIには1週間の使用量の上限があるのですが、使用量が余っている時に一番性能の高いモデルに相談することがあります。自分が言っていることは本当に正しいのか、最近言っていることと過去の考えはどれくらい違うかなどをAIに確認してもらっています。また、これをGeminiなどの他の生成AIサービスに確認させることもできますし、他の人とどんなテーマで話せば自分の考えを確認できるかをAIに出力してもらうこともできます。データベースも調整できるようになっていて、ルールブックのようなものを作っておきます。AIからの回答が本当に正しいのか疑うような仕組みを入れておくのです。
江田:AIありきではなく、その前提自体も常に疑っていく必要があるということですね。
筧田:もっと大きな話をすると、現在一般の方が使っているAIのチャットシステムは、Gemini、ChatGPT、Claudeの3つくらいしかありません。いざとなったらすべてアメリカの価値観に持っていかれる可能性があります。今は世界に広めようとしているので偏りのない価値観で運用されていますが、何かの有事の際にはそういうことが起こり得る可能性を、私たちは分かっておかなければいけません。それがAIというツールとの付き合い方として必要な基礎知識や教養になってくると思います。逆に内省の時間が増えたり、自分の出力に対して責任を負う時間は増えていくと思います。そこが人間がやっていくことなのではないでしょうか。
8月22日、北千住で「起業茶屋AIテーブル」
江田:インターネットリテラシーとして、私たち自身がそれを根底で分かった上でAIを使うことが必要ですね。勘所の100パーセントを預けるのではなく、あくまでツールとして使っていく。自分が感じていること自体を疑い、何によってそう感じているのかを疑うことも必要で、結局は同じことですね。AIテーブルが予定されていますが、こういった内容も含めて話すことになるのでしょうか。AIテーブルは今回が初めての開催ですか?
8月22日、北千住で「起業茶屋AIテーブル」
筧田:AIテーブルは今回が初めてになります。私たちが起業茶屋の拠点として活用してきた「ノウハウ北千住」という場所があります。そのオーナーさんも1人社長としてAIをガツガツ使っているのですが、「AIの話を皆でガチでやりたい。でも交流する時間がなかなか持てないから企画したい」という話をしていたら、本気になってしまった男がここにいたというわけです。AIの話題に引っかかってしまいました。
江田:話を投げられて引き受けたのですね。ということで8月22日ですね。毎回あっという間に時間が過ぎていくのですが、現在起業茶屋でAIにフォーカスされている中で、作られたフォルダを今後どう広げたり深めたりしていきたいですか?未来の展望について教えてください。
小規模自治体へのAI導入を研究しています
筧田:実は現在、日本経営協会から研究費をいただき、AIを自治体にどうやって導入するかの研究を行っています。小規模自治体はAIのガイドラインを作成するところで終わっている所が結構多いのです。職員の皆さんがAIを使うことはできるようになっていますが、職員任せになってしまっていて、政策作りの段階までは上がってきていない状況があります。行政や組織としてどう意識すればAIを活用できるようになるのか、この考え方は地域の事業者も同じだと思います。AIをしっかり導入・活用できるようにするにはどうしたらいいのか、その次のステップ、次の一手を地域に持ってくるのが私の仕事だと思っています。AIのツール自体はすでに手元にあると思っています。AIを使うための考え方や思いの乗せ方が課題ですし、何より職員に余剰の時間がありません。AIをうまく導入して余剰時間を生み出し、現場に足を運んで色々な情報を得てくるのが、役場職員のあるべき姿だと思っています。細かな話はたくさんありますが、端折るとそのような感じです。それがまず大きな流れです。
江田:最終的には、AIに任せられる部分はどんどん任せて、実際に足で稼ぐ生の情報や、クリエイティブな部分に時間を使えるようにしていった方がいいということですね。リスナーの笹さんから「ChatGPTとStable Diffusionなどを使っています」というメッセージも来ていました。どんどん使っていく方たちが増えている状況です。
筧田:使っている人たちの声をもっと表に出して、皆でどう使えばいいかを共有していただきたいです。同じツールを使っていても、意外とつまずいていることに気づけていないことがあります。「実はこうやったらいいんだよ」という情報を誰も知らないまま使っていたりします。他の業界の方がAIをどう使っているのか話を聞くなど、少し引いた目で見ることも大事だと思います。
江田:「こんな風にやってますよ」と情報を共有したり、使っていて困っていることやカバーする方法を聞いたりしながら、みんなで使っていく状態ですね。そういう意味ではAIテーブルも、すでに使って分かっていなければいけないわけではなく、これからどう使っていくかが見えてくる場所になるということですね。ということで、本日は生成AIについてお話を伺いました。これからも活動を楽しみにしています。ありがとうございました。
筧田:ありがとうございました。

8月22日(金)夜、北千住で「起業茶屋AIテーブル」を初開催します! 使っている人も、これからの人も歓迎です。真面目な学びは、楽しい場でこそ続く。
面白そうだと思ったら、ひらがなでも漢字でも「かけひだ/筧田」で検索してください!
放送:FM84.2 ラヂオつくば『Wh@tTsukuba!』2026年8月7日/パーソナリティ:江田麻由子さん



















コメントを残す