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​一般質問|「まい・あみ・まつり」を通じた住民交流の促進について

以下、全文掲載。

最初の質問 】 

みなさま、こんにちは。大変お疲れ様です。
令和6年第3回定例会、最後の一般質問となります。

改めまして、本年4月に初めて議員となりました筧田です。
町政発展のために全力を尽くしてまいります。
今回は初めての一般質問となります。

本日は阿見町の一大イベントである「まい・あみ・まつり」について質問をさせていただきます。このまつりは、私自身も30年前に荒川沖幼稚園の鼓笛隊として参加した思い出深いイベントです。今でも実家には、汗を流し、顔を真っ赤にしながら演奏している写真が残っておりました。そんな私にとって、議員として「まいあみまつり」について質問できることに、感慨深いものを感じております。

先月、8月の3日、4日に「まい・あみ・まつり」は盛大に開催されました。このまつりは、地域振興のために国から交付された「ふるさと創生一億円事業」をきっかけに、役場主導で始まり、35年の歴史を重ねる中で、現在は「実行委員会方式」で運営され、町民の皆様の手によって大切に育てられてきました。もちろん町としても補助金の交付や第7次総合計画への位置づけをしたり、また町職員も実行委員や当日の運営に関わったり、町が「まいあみまつり」を
長きにわたり支えてきた実績は大きなものだと思います。

私も毎年参加しておりますが、昨年初めて導入されたシャトルバスが今年は大型化・増発され、利便性が向上したことにご対応いただいた実行委員会の皆様に感謝申し上げます。また、姉妹都市であるスーペリアからの訪問団の皆様も盆踊りを楽しんでおられました。「今回の訪問で何が一番良かったですか?」と尋ねると、
「盆ダンス、盆ダンスがとても楽しかった」と明るい表情で答えてくださいました。国際交流の場としても機能していることを大変嬉しく、誇らしく思いました。実行委員会の皆様、参加された方々、出店された皆様、関係された職員の皆様、支援された皆様、商工会の皆様、本当にお疲れ様でした。感謝申し上げます。

さて近年、阿見町では住宅地開発が進み、新たに転入された住民が増加しております。しかし実は、新規転入者や開催地から
距離のある長期居住者から「まいあみまつり」について
「どこでどんなことをしているの?」といった質問が出ました。
市制施行を目指す中で、阿見町の一大イベントであるまい・あみ・まつりの存在とその発展は極めて重要だと考えます。
まつりのことをあまり知らない、参加したことがない住民がいる
現状は、阿見町が目指すべき姿とは差があると感じました。

今回の一般質問の目的は、より多くの住民の皆様に「まい・あみ・まつり」に対して改めて興味関心を持っていただき、住民交流が活発なまちを実現することです。従来からの町民と新たに転入された住民を巻き込み、今以上に幅広く住民参加を実現するまつりになったらと考えております。

実行委員会方式というまつりの運営形態を尊重しつつ、町ができることは何か、まつりの方向性についてもぜひ一緒に考えていただき、一人ひとりの中でアイデアが生まれるような時間になればと考えております。

それでは、通告の通り、以下の質問をさせていただきます。

① まい・あみ・まつりに対する町のこれまでの姿勢と今後の方針について、まつりの由来や目的も含めてお答えください。

② まい・あみ・まつりを支援してきた補助金の支給状況と今後の方針についてお聞かせください。

③ 第7次総合計画に記載された目標値に対する具体的な取り組みをご説明ください。

④ 市制施行を目指す中で、まつりを活用し発展させる機運についてどのようにお考えですか。

以上、4点についてご答弁をよろしくお願いいたします。

最初の質問への答弁 】

「「まい・あみ・まつり」 を通じた住民交流の促進について」 の質問にお答えいたします。

1点目の「まい・あみ・まつりに対する のこれまでの姿勢と今後の方針」 についてであります。

「まいあみまつり」 は、 町民がこぞって参加し、楽しめるイベントの実施を求める多数の意見があったことから、 平成元年に国のふるさと創生事業を活用して企画されました。 翌平成2年度から、 町民総参加による町民同士のふれあいの輪を広める交流の場づくり 潤いと活力のあるまちづくりの推進を目的として開催されております。

この「まい・あみ・まつり」は、町在住・在勤・在学の有志らによって組織される実行委員会により企画運営され、 本町最大のイベントとして発展・定着しております。

当町としましては、これまでに実行委員会への補助金の交付や、 会場施設の提供、役場職員の派遣・協力などにより、 まつりを積極的に支援してまいりました。

今後の方針としましては、 第7次総合計画の基本目標の一つに位置付けている「ふれあいあふれる協働のまちづくり」 の達成に資するようまつりの充実に向け引き続き様々な支援を行ってまいります。

2点目の「まい・あみ・まつり補助金の支給状況と今後の方針」 についてであります。補助金の近年の実績としましては、 コロナ前の2019年には、 千2百万円を交付しております。

コロナ明けに再開した 2022年からは、シャトルバスの運行や会場配置の見直し、安心安全のための警備体制の拡充などを踏まえ、補助額を千7百万円に増額しております。

今後の方針としましては、近年の物価や人件費等の高騰、 熱中症対策、 会場の安全確保などの要因により運営費に影響が出ていることなどの課題に適切に対応するとともに、第7次総合計画に位置付けている「まい・あみ・まつり」 の果たすべき役割が達成され、 まつりの更なる充実が図られるよう実行委員会と協議・検討し、引き続き補助金交付等の支援をしてまいります。

3点目の「第 7 次総合計画に記載された目標値に対する具体的な取り組み」 についてであります。第7次総合計画では、 「地域力を高めるまちづくりの推進」 を施策に掲げ、目指すまちの姿を「コミュニティ活動やイベントへの参加を通した多世代交流が活発化し、良好なコミュ ニティが形成されていること」とし、「まい あみ・ まつり」の満足度を指標としております。

実行委員会では、これまでも企画運営の充実と改善工夫を目的にアンケート調査を行っており、 シャトルバスの運行やグルメフェス開催などがアンケート結果に基づき実施されることになりました。

こうした実行委員会の取り組みの成果もあり、今回のまつり開催後に実施した満足度等に関するアンケートでは90%以上から満足という回答を得ております。町としましては、 まつりの満足度を向上させるための企画について、 その内容を精査しながら補助金だけではなくハード面、ソフト面など多方面での支援を行ってまいります。

4点目の「市制施行を目指す中で、 まつりを活用し発展させる機運」 についてであります。

町としましては、 市制施行に向けて社会環境の変化や町民ニー ズが多様化していく中で、多くの町民が楽しみ、 交流する貴重な機会となる「まい・あみ •まつり」 がその役割を十分に果たしながら開催されるよう、実行委員会との更なる連携強化を図ってまいります。

これまで「まい・あみ・まつり」に関心の薄かった新たな転入者の方々などにも、ご参加いただけるよう、 周知に力を入れ、ふれあいの輪を広げ、 潤いと活力のあるまちを創出する場として益々発展するよう町としても全力で取り組んでまいります。

再質問と応答 】

町が長年にわたり実行委員会を支援し、
まつりの発展に寄与してこられたことがよくわかりました。
それでは、いくつか再質問をさせていただきます。

Q.まず、まい・あみ・まつりへの長期的な財政支援について
町の方針をお聞かせください。また、現在の補助金と
その額の妥当性についてはどのように評価されていますか?

A.まい・あみ・まつりの目的を達成するにあたって必要な経費については、その内容を精査し、今後も補助金の交付による支援を続けていく方針です。現在の補助金額の妥当性についてですが、まい・あみ・まつりの会計は監査により適切であることが確認されており、町広報紙でも会計報告がされております。ただし、先ほど答弁でも申し上げたとおり、近年の物価上昇や人件費等の高騰、熱中症対策、会場の安全確保などの要因が運営費に与える影響を注視しながら、補助金の額について協議をしてまいります。

O.長期的な視点で財政支援を継続していただける
とのこと、心強く思います。物価上昇や安全対策など、時代の
変化に応じて柔軟に対応していただけるようで安心しました。

Q.次に補助金の交付要綱について伺います。町として継続的な
支援を補助金の形で行うものに関して補助金の交付要綱という文書があるかと思います。例えば、子ども・子育て支援事業費補助金
交付要綱、市民活動支援補助金交付要綱、道路里親補助金交付要綱などです。まい・あみ・まつりの補助に関しては見当たりません
でした。今後、このような文書を作成する予定はございますか?

A.文書の作成については検討させていただきます。

O.ご検討いただけるとのことありがとうございます。
補助金の交付要綱を作成することは
支援の透明性や継続性を高める上で重要だと考えております。
ぜひ前向きな検討をお願いいたします。

Q.それでは次に、まいあみまつりの満足度について伺います。
総合計画に「まい・あみ・まつりの満足度」を指標として
位置付けておりますが、その理由と重要性について
どのようにお考えでしょうか?

A.総合計画に掲げる目指すまちの姿を達成するにあたっては、
まい・あみ・まつりに参加していただく多くの町民が、
ふれあいの輪を広げる交流の場としてコミュニティ活動を楽しんでいただくことが重要と考え、その満足度を指標としております。

O.満足度を指標とすることで、住民の皆さんがまつりを通じてどれだけ交流を楽しめているかを測ると考えているということですね。私も非常に重要な指標だと思います。

Q.もう少し詳しくお聞きします。まい・あみ・まつり実行委員会で今回実施されたアンケート調査の具体的な方法や回答者数について。また結果の公表と、それを今後の取り組みにどのように反映させていく予定でしょうか?

A.アンケート調査は、まつりの満足度や良かったと思う催し、交通手段や開催時期などを設問とし、スマートフォンで回答する方法で実施しました。まつり当日は会場内にQRコードを記載したポスターを多数掲示し、開催後は町ホームページとあみメールでアンケートの周知をしております。結果として、177名の方がアンケート調査にご協力いただきました。集計結果は、町ホームページにて公開する予定です。このアンケート結果については、今年のまい・あみ・まつり実行委員会の反省事項と合わせて、まつりの更なるブラッシュアップを図るための検討材料として来年の実行委員会に引き継いでまいります。

O.アンケート調査の実施方法や周知方法、
そして結果の活用方法まで、実行委員の担当された方と事務局を
中心に丁寧に取り組んでいただいていることがよくわかりました。
アンケートにご協力くださった住民の方々にも
感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました。

Q.さて、満足度の他に、まい・あみ・まつりの
成功を測る指標はありますか?
例えば来場者数の推移などは追跡されておりますでしょうか?

(要聴)A.参加者が定着し一大イベントとなったことから、現在では重要な指標を満足度としております。ただ来場者数の把握は続けております。

O.参加者が定着しているということは、
まつりが住民の皆さんに愛されていることの証だと思います。

Q.次に実行委員会と町との連携について伺います。まつりを成功させるためには、実行委員会と町との連携が欠かせません。実行委員会の活動内容や決定事項に関する共有、町との良好な関係を保つための仕組みはどのようになっていますか? また、他の市町村における実行委員会方式の運営状況や事例なども研究されていますか?

A.まい・あみ・まつり実行委員会は、名誉会長を町長、名誉顧問を議会議長と商工会長にお務めいただいております。現場レベルでの関係としては、商工観光課が事務局となり、また、多数の町職員を実行委員や支援職員として派遣しており、町との連携が円滑に図られるよう協力しております。近隣市町村の主要なイベント開催については、そのほとんどが実行委員会形式を採用しており、事務局を自治体や観光協会が担っております。事務局として、相互の改善検討のために適宜ヒアリングや意見交換をしております。今後においても、実行委員会と町の関係性を良好に維持し、かつ、まつりの改善については他市町村事例などの調査研究を続けてまいります。

O.実行委員会と町との連携が密に行われていることがよくわかりました。他市町村の事例研究も行っているとのこと、
非常に心強いです。調査から得られたアイデアや運営方法といった知見も活かしながら、まい・あみ・まつりが未来につながっていくことを願っております。

Q.では次に、まつりの内容についてお聞きします。
盆踊りの新阿見音頭は地域に根付いておりますが、
今後、新たなコンテンツの創作予定はありますか?

A.まい・あみ・まつりの催しについては、実行委員会で協議検討されるものです。今年の実行委員会の中では新たなコンテンツ創作の具体的な協議はありませんでしたが、今後の実行委員会で活発な意見交換や企画検討がされ、社会環境の変化や町民ニーズに合わせたまい・あみ・まつりが開催されるよう町として引き続き支援協力を図ってまいります。

O.未来に向けて、社会環境の変化や町民ニーズに合わせて検討・支援協力を行っていただいていること、心強く感じます。新しいコンテンツの創作は、まつりに新たな魅力を加える可能性があります。次世代の実行委員会の皆さんの創意工夫にも期待したいと思います。

Q.最後に、実行委員会の体制について伺います。実行委員の募集や育成について町としての支援をお聞かせください。例えば、広報での呼びかけなどは可能でしょうか? と言いますのも、町ではまい・あみ・まつり自体の広報について多大なご協力を行っていただいているかと思います。広報あみ 表紙への掲載を始め、回覧板、あみメール、公式LINEと、感謝しております。ぜひ実行委員の募集
にもこういったツールを複合的に活用いただけたらと思いますが、
こういった積極的な呼びかけは可能でしょうか?

A.まいあみまつり実行委員会の委員募集については毎年年末年始頃に関係団体への推薦依頼と一般公募を行っております。一般公募については広報紙により周知をしておりますが、今後はあみメールや阿見町公式LINEなどを活用した呼びかけを検討してまいります。

O.実行委員の募集についても広報誌だけでなく、
あみメールや公式LINEなども活用した周知方法の拡充を検討していただけるとのこと、大変ありがたく思います。
実行委員への多様な住民の参加は、「ふれあいの輪を広める」ことに不可欠です。引き続き、実行委員会のメンバー募集についても、しっかりと支えていただきたいと思います。

「まい・あみ・まつり」は単なる地域のまつりを超えて、
様々な属性の町民が一堂に会することができるまつりであってほしいと思います。特に新たに転入された住民が増えている中、
阿見に長く住んできた方々との交流を促すことで、
持続可能なまちづくりがより良いカタチになるはずです。

今年で35回目を迎え、人口5万人達成や市制施行を目指す新たな時代への転換期にある今、「祝5万人達成!新しい時代へ!」をテーマに開催された今年のまつりは、阿見にとっても最適なテーマだったと思います。関係された皆様、本当にお疲れさまでした。これからも町民に愛され、新たな住民の方々にも親しまれるまつりとして発展していくことを期待しております。

最後となりますが、実行委員会への参加に興味がある方は、ぜひ
検討してみてください。一般住民の方も応募可能とのことです。
興味のある方は年末年始の頃にご確認の上、応募していただければと思います。町民総参加という当初のコンセプトを
忘れることなく、みんなの力でまつりを盛り上げ、さらに
魅力的なものにしていきましょう。以上で私の質問を終わります。

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ABOUT US
筧田 聡 ❀ 阿見町
NPO法人地域知見LIVE 理事長, ㈱Key-Performance 創業・代表取締役, 起業茶屋® 主催, 弓道弐段, サザン好き, 茨城県観光マイスターS級 認定「大きな愛、たくさんの笑顔、熱い情熱をもって、互いの人生を輝かせるために働き続ける!」