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地方議員(自治体経営者)と会社役員(企業経営者)の違いを整理してみた。

どうもこんにちは! 阿見町の 筧田 聡 かけひだ さとしです。

私は、地方議員であり、会社役員も努めております。経営(運営)する立場という意味においてはこの2つは共通点が多いですが、相違点ももちろんあると感じております。いずれも、明確に言葉にしたことがなかったので、この機会に言語化してみました!

※ 「自治体経営者 = 議員」としていることに疑問がある方もいらっしゃるかと思います。あくまで比較しやすく設定しております。しかし、私もさらなる確認をと思い参考ページを共有させていただきます。

役所? 首長? 住民?「自治体の経営者」は誰だ|自治体通信Online

相違点(違い)

まずは相違点から整理してみました。違いを理解することで、地方議員と会社役員の特性や役割がより明確になると思います。

目的

地方議員: 住民の利益を代表し、地方自治を推進する
会社役員: 企業の利益を最大化し、株主価値を向上させる

選出方法

地方議員: 住民(有権者)の投票による選挙で選出される
会社役員: 株主総会で選任される(大企業の場合)、または創業者や出資者が就任する場合も(中小企業で多い)

責任の所在

地方議員: 住民に対して責任を負う
会社役員: 株主や従業員、取引先などのステークホルダーに対して責任を負う

意思決定プロセス

地方議員: 議会での討論と採決により決定
会社役員: 取締役会での協議や、業務執行における判断

資金源

自治体: 主に税金や公的資金
企業 : 事業活動による収益

活動の透明性

自治体: 原則として議会活動は公開され、情報公開の義務がある
企業 : 法令で定められた範囲内での情報開示義務はあるが、経営戦略などは非公開の場合も多い

任期

地方議員: 通常4年(再選可能)
会社役員: 多くの場合1〜2年(再任可能)だが、会社によって異なる

主な活動内容

地方議員: 条例の制定・改廃、予算の審議・議決、市政の監視など
会社役員: 経営戦略の立案、事業計画の実行、リスク管理など

 

共通点

いくつかの共通点もあります。以下に主な共通点を挙げてみました。これらの共通点から、両者が地域や組織の「運営」という大切な役割を担っていることがおわかりいただけるかと思います。

リーダーシップの重要性

両者ともに、地域や組織を導くリーダーシップが求められます。

意思決定の責任

重要な決定を下す責任があり、その結果に対して説明責任を負います。

ステークホルダー(関係者)への配慮

住民や株主、従業員など、様々な利害関係者の利益を考慮する必要があります。

長期的視点

短期的な成果だけでなく、中長期的な発展や持続可能性を考慮した計画立案が必要です。

法令遵守

法律や規則を遵守し、倫理的に行動することが求められます。

財務管理

予算や資金の適切な管理と効率的な運用が重要です。

情報収集と分析

適切な判断を下すために、必要な情報を収集し分析する能力が求められます。

コミュニケーション能力

関係者との効果的なコミュニケーションや交渉が必要です。

危機管理

予期せぬ事態や危機に対応する能力が求められます。

継続的な学習と適応

社会や経済の変化に対応するため、常に学び、適応していく必要があります。

 

チームワークとリーダーシップの具合

両者にはチームワークとリーダーシップの両方が重要ですが、その重点の置き方が異なります。総合的に見ると、両者ともチームワークとリーダーシップのバランスが重要ですが、地方議会ではより幅広い意見の反映が求められるため、チームとしての側面がやや強くなります。一方、企業経営では、効率的な意思決定と実行が求められるため、個人の役割がより明確になる傾向があります。

地方議員(地方議会)の場合

地方議会では、全体としてチームとなりつつも、個々の議員が自身の役割や責任を果たすバランスが重要です。

チームとしての側面

自治体全体の利益を考慮する必要があり、様々な意見を集約して合意形成を図ることが重要です。複雑な問題に対しては、異なる専門知識や経験を持つ議員が協力して取り組むことが効果的です。

個人としての側面

各議員は選挙で選ばれた住民の代表であり、独自の政策や主張を持つことが期待されます。特定の課題や地域の問題に関しては、個々の議員が中心となって取り組むこともあります。

企業経営(会社役員)の場合

企業経営では、チームとしての一体性を保ちつつ、各役員が自身の専門分野や担当領域でリーダーシップを発揮することが理想的です。

チームとしての側面

取締役会や経営陣として、企業全体の戦略や重要決定を行う際にはチームワークが不可欠です。複数の視点や専門知識を組み合わせることで、より良い意思決定が可能になります。

個人としての側面

CEO や各部門の責任者など、特定の役割や職責を担う個人のリーダーシップも重要です。迅速な判断や責任の明確化が必要な場面では、個人の決断力が求められます。

 

メリット、デメリットの比較

それぞれを職としてみたときのメリット・デメリットを比較してみました。

社会的影響

地方議員: より直接的に地域社会に影響を与える
会社役員: 主に経済活動を通じて間接的に社会に影響を与える

収入

地方議員: 一般的に中程度の安定した収入
会社役員: 潜在的に高収入だが、企業の業績に左右される

職の安定性

地方議員: 任期制で定期的な選挙がある
会社役員: 業績や株主の意向により変動する可能性がある

意思決定の範囲

地方議員: 主に地域的な課題に焦点
会社役員: 企業活動全般にわたる広範な決定

スキル開発

地方議員: 政治、行政、地域問題解決のスキルを磨く
会社役員: ビジネス、マネジメント、財務のスキルを磨く

どちらの職も社会や組織に大きな影響を与える重要な役割ですが、個人の価値観、キャリア目標、スキルセットに応じて、より適した選択肢が変わってくるでしょう。

 

さいごに……

さて、ここまでさまざまな比較を行ってきましたがいかがだったでしょうか?

キャリアの検討や学習、認識整理にご活用いただければ幸いです!

それではまた(*-∀-)

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ABOUT US
筧田 聡 ❀ 阿見町
NPO法人地域知見LIVE 理事長, ㈱Key-Performance 創業・代表取締役, 起業茶屋® 主催, 弓道弐段, サザン好き, 茨城県観光マイスターS級 認定「大きな愛、たくさんの笑顔、熱い情熱をもって、互いの人生を輝かせるために働き続ける!」