初見だと可愛らしいフォルムの貝生物。
最初はタニシかなと思いましたが、タニシってこんなに増えるのか?
既に水中いは沢山いるこの貝ですが、調べたらとんでもなくみんなから言われている奴でした。
◯ その名も、サカマキガイ!!
なにやつかといいますと、『水中のゴキブリ』と言われるほど(笑)
でも見た目は可愛いです。
田んぼにおいて、何が問題かというと…
稲に対する害は報告されていないとのこと(笑)
◯ サカマキガイがゴキブリ呼ばわりされる理由
アクアリウムの世界で、意図して水槽に入れたわけじゃないのに、気がついたら大量発生することから、そのイメージが定着したそう。
水槽内での実害としては、観賞用の水草が食べられたり、大量に増えたことによる美観を損ねたり、病害虫を保持する中間宿主だることが挙げられます。水草には高価なものもあるようなので残念ですよね(笑)
◯ 初めて聞いた中間宿主ってなによ
中間宿主とは、寄生虫が幼生期と成虫で違う場所に寄生する場合、幼生期に寄生する生物のことを言います。サカマキガイは、肝蛭(かんてつ)の中間宿主です。
ちなみに成虫が最後に住み着く生物を終宿主といい、肝蛭の終宿主は、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマ、ブタ、ヒト…ヒト…
…えっ(笑)
そんなわけで、嫌な感じですね!
◯ サカマキガイの繁殖力
私の田んぼでは、気づいた時には200匹程度確認されました(笑)
彼らは、雌雄同体という一個体で男役も女役もできるというスゴイやつなんです。二匹いれば繁殖可能ということです。ただ、一匹でも交尾後に繁殖することは可能です(笑)
しかも1,2日置きに、数十〜百もの卵を産みます。
怖いですね…
◯ そもそもサカマキガイはどこから侵入したのか?
ここに植えられている稲は、通常の水田の『挿し苗』のあまりを利用しています。
挿し苗とは、機械で田植えをした後、上手く植え付けられなかった場所に手で再び植え付ける時に使う苗の塊のことです。他にも浮き苗とも言います。
写真の左端の塊のことです。
通常の水田に差し苗として置いておいたときに、卵が産み付けられたか、もしくは稲や土に着いてきたと考えてます。
◯ さぁサカマキガイ駆除のお時間です。
田んぼと向き合っていて、アイデアとして最初に思いついたのが、ペットボトルを使って吸い挙げる方法です。サカマキガイの大きさに合わせて、ペットボトルのキャップを切り明けようと考えました。早速、台所でペットボトルを探していたら、油かすをすくい上げる『かす揚げ』が目に飛び込んできました!これは使えると思い、ペットボトルのことは忘れて、100均でかす揚げを調達してきました♪
実際に駆除するためにサカマキガイをすくい上げてみました。
1,2個ずつすくって土を落として、徐々に溜めていきました。
結果、下の写真をご覧ください。軽く50個以上いると思われます(笑)
こんな感じで、徐々に、サカマキガイと向き合っていきたいと思います!
今後も、駆除しながら彼らの生育を見て行きたいです。
ではまた♪