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議会の3つの役割|提案が主、チェックは裏付け。土台は決める

議会の3つの役割|提案が主、チェックは裏付け。土台は決める

 

どうもこんにちは!
阿見町議会議員の 筧田かけひだ 聡さとし です。

阿見町議会議員・筧田聡が、議会の3つの役割(決める・チェックする・提案する)を、阿見町議会基本条例と2026年9月定例会の動きからまとめました。

9月29日、9月定例会の最終日。令和7年度の決算を採決する場面で、議員が席から立ち上がりました。賛成の人が立つ「起立」での採決です。

議員の仕事は、外からは見えにくいものです。けれど、議会がしていることは3つにまとめられます。

 

先に結論

  • 議会の役割は3つ。決める(議決)・チェックする(監視)・提案する(提言)
  • 土台は「決める」。私が主に置くのは「提案する」。チェックは、提案を思いつきで終わらせないための裏付けです。チェックで集めた事実が、提案の根拠になります。だからといって、チェックを軽く見る議会ではいけません
  • 予算や条例が要る提言は、実を結ぶとき、もう一度「決める」に戻ってきます

 

阿見の議会は、監視と提言を自分の条例に書いていた

阿見町議会基本条例(平成27年制定)の前文に、こうあります。

町長その他の執行機関と緊張ある関係を保持し、町政運営について調査、監視及び評価を行うとともに、政策の立案及び提言を行うことが求められている。

監視と提言は、10年あまり前に阿見の議会が自分で書いた言葉です。 残る「決める」は、法律が議会に預けている権限です。順に見ていきます。

 

1. 決める——議決

町の予算、条例、大きな契約、決算の認定。これらは町長が提案し、最後に議会が決めます(地方自治法第96条)。

9月定例会では、中学校3校(阿見中・竹来中・朝日中)の体育館に空調を入れる工事の契約も、議会の議決で決まりました(結果の一覧は9月定例会の閉会レポートにまとめています)。議案ごとに各議員がどう判断したかを議会だよりで公表することも、阿見の基本条例に書かれています(第16条)。

チェックと提案に重みが出るのは、議会が最後に決める権限を持っているからだと、私は考えています。

 

2. チェックする——監視

議会は、町の仕事が決めたとおりに進んでいるかを確かめます。町の書類や計算書を調べ、監査を求める権限(地方自治法第98条)、町の事務を調査する権限(第100条)が、法律で議会に与えられています。

いちばん大きな場面は決算です。使ったお金が、予算のときの説明どおりに効いたのかを1年分たどります。

阿見の議会は、ここで止めない形を作ってきました。令和3年から5年にかけて、決算の審査のなかで事業ごとに評価をつけ、「議会事業評価に関する提言書」として議長から町長へ出してきました。評価・理由・改善の提言を並べ、回答の期限まで書いた文書です。

そして2026年9月の定例会では、決算の審査のしかたが変わりました。これまでは議員全員で審査していましたが、今回は試行として、3つの常任委員会(総務、民生教育、産業建設。議員が分野ごとに分かれて議案を審査する場)が手分けして審査しました。ふだんその分野を受け持つ委員会が、そのまま決算も見る形です。

チェックで集めた事実が、次の提案の根拠になります。

 

3. 提案する——提言

提案の道はいくつかあります。本会議での一般質問、国や県へ出す意見書(第99条)、議員が出す条例案(第112条)、委員会がまとめる提言書。

ただ、一般質問や提言書には、町に実施を強制する力はありません。だからこそ、根拠の確かさが大きくものを言います。

私の一般質問から、2つの形を挙げます。まず測ることを求めた例と、提案が町の計画に載った例です。

  • 役場の電話(令和8年6月)。代表番号にかけると担当課が分からず、不在なら折り返しを待つことになります。どれだけ起きているのかは、まだ数字になっていませんでした。最初に求めたのは、着信と応答の数を一定期間測ることでした。そのうえで、設備の更新を待たずにできる一手として、不在時のSMS返信と内線直通の併設を提案しました。町からは、計測は有効、SMSは段階的に先行導入する余地がある、と答弁がありました
  • 教室のネット(令和7年9月)。授業中の通信を詰まらせないため、学校の回線を10ギガに変える提案です。概算1,200万円の事業として町の3か年実施計画(今後3年間に取り組む事業をまとめた計画)に載り、町長から前向きな答弁がありました

後の方は、ここで終わりではありません。計画に載った事業は、予算になってはじめて動きます。その予算を決めるのは、また議会です。議員が出す条例案も同じで、可決されてはじめて効力を持ちます。

予算や条例が要る提言は、もう一度「決める」に戻ってきます。 3つはひとつの輪です。

この輪のなかで、私が主に置くのは「提案する」です。提案が主、チェックは裏付け。 監視で事実を押さえずに出す提案は、思いつきです。だからといって、チェックを軽く見る、ぬるい議会ではいけません。町を良くするために、監視は要ります。

ただし、監視にも事実が要ります。事実を押さえない監視は、思いつきでは済みません。町を良くするはずの監視が、町のために働く人を疲弊させる。私は、それを悪だと思います。国にも地方にも、そういう政治があります。見過ごせません。

 

輪の入口にあるもの

輪を回し始めるのは、住民の声です。阿見の議会は、議会報告会、議会モニター制度、まちかど議員カフェと、声を聴く場を重ねてきました。2026年は10月25日にまちかど議員カフェ、11月8日に議会報告会を開きます。

そこで聞いた一言が、決算をチェックする視点になり、いつか提言書の1行になる。教室の回線が授業の途中で詰まらなくなる日も、その先にあります。

私は、議会で提案をしていく議員、「企画推進者」でありたいと思っています。チェックで集めた事実を、提案の形にして議場へ持っていきます。

町の仕事で、「ここは確かめてほしい」と思うことはありますか。

 

おまけ|「機能」と「役割」、どちらで言う?

教科書などでは「議決機能・監視機能・政策立案機能」と「機能」で並べることが多く、阿見の条例の前文は「地方議会の果たす役割」と書いています。この記事では、住民の皆さんに向けて話す言葉として「役割」を使いました。なお、3つは議会全体の役割で、議員一人ひとりは、質疑や一般質問、委員会での審査を通じてそれを担います。

ご意見・激励等ございましたら、気兼ねなくおっしゃってください!

ご覧いただきありがとうございました。
阿見町の筧田がお送りしました。

 

参考資料

 

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