皆さん、こんにちは。阿見町議会議員の筧田です。
日頃より町政にご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。
さて、皆さんは「議会と町長(行政)は、独立・対等な立場で、時には対立しながら緊張感を保つべきだ」という話を聞いたことがあるかもしれません。いわゆる「二元代表制」の基本的な考え方ですね。
確かに、議会には行政の取り組みをチェックする大切な役割があります。車のブレーキのように、行き過ぎを防ぎ、皆さんの暮らしを守るために必要な機能です。
ただ、「対立」自体が目的になってしまっては、町は前に進めません。
特に、阿見町が2027年の市制施行という目標を掲げ、また、近年は子育て世代も増えている中で、必要なのは、町全体をより良くしていくための前向きな力です。議会と行政は、町の未来というゴールを目指して進む「車の両輪」であるべきだと、私は考えています。
では、議会の役割は何でしょうか?
それは、町が進めようとしていることに対して、「本当に町民のためになっているか?」「もっと良い方法はないか?」と、皆さんの目線で厳しく問いかけることです。子育て中のご家庭、長年地域を支えてこられた高齢者の皆さん、そして町内で事業を営む方々、それぞれの立場からの声に耳を傾け、それを政策議論に反映させる。その過程で、健全な「緊張感」が生まれます。
私自身は、ただ批判するのではなく、具体的なデータや根拠に基づき、「こういう視点もあるのではないか」「長期的に見れば、こちらのほうが町全体にとってメリットが大きいのでは?」といった建設的な提案を心がけています。これは、以前経営に携わっていた経験や、物事を論理的に考える理系の視点(少し専門的な話になりますが、リビングラボのような住民参加型の実証実験やAI技術の活用なども、将来的には有効だと考えています)を活かせる部分かもしれません。
祖父母の代からこの阿見で暮らし、私自身も、今年(2025年)に第一子が誕生する予定で、この町で子育てを始める一人となります。だからこそ、目先のことだけでなく、子どもたちの世代まで見据えた、息の長いまちづくりを大切にしたい。その想いは、この町で暮らす皆さんと共有できるものだと信じています。
議会と行政は、お互いを尊重し、チェック機能を果たしながらも、「より良い阿見町」という共通の目標に向かって協力し合う、いわば「切磋琢磨するパートナー」であるべきです。
これからも、皆さんの声にしっかりと耳を傾け、町政がより良い方向へ進むよう、是々非々の立場で、時には厳しく、そして常に前向きな議論を続けてまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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